1992年、土木工事業を主体に農業資材の荷役作業を請け負うため「株式会社 北全」は誕生しました。
以来、培土製造に関連した工程作業を担う役割が徐々に増し、原料の投入から包装、出荷まで幅広く携わる協力会社としての役割を担っています。
更に農薬製品を扱う物流倉庫での出荷業務をはじめ、冬季の構内除排雪、2013年以降は種苗生産事業にも仕事の領域を広げるなど、現業に軸足を置きながらシナジーのある関連領域の仕事に一歩ずつ踏み出し、深堀り(専門化)して参りました。時間はかかりますが、身の丈に合った小さな多角化を進めることで、経営の安定化に努めています。しかしながら、会社(経営者)には、ヒト・モノ・カネといった3大経営資源をベースとして、時世を反映した需要と供給の関係、自社商品・サービスなどのライフサイクルの段階、それぞれ器の大きさ(うまく経営できる適切な規模)や経営判断のタイミングとして良い時期・悪い時期というものがあると思いますから、そういった観点からすると、今の弊社は規模拡大は目指さず、中身を煮詰める段階といったところです。
創業当時から継続している事業を核として、新たに手掛けた仕事がある一方で廃止したものがあるのも事実。時代とともに、必要とされる仕事、その仕事に求められる質・役割も変わり、その都度真摯に対応してきました。量とスピードが優先された時代。速さよりも質・正確性が求められるようになった時代。そして労働災害や構内での事故や怪我防止など、労働安全に対する意識を根本から見直し、安全衛生・環境整備への取組を強化し醸成した時期を経て、社風も少しづつ変化しています。
時代を反映して産業構造、社会情勢、社内外の状況が変わってゆく中で、ビジネスモデルや仕事に対する考え方は、良いものはそのまま残し、あるいは新しきを取り入れ、改廃すべきものは時世に合わせて淘汰されていく。これからも柔軟な姿勢で対応して参りたいと存じます。
2024年7月17日
|
商 号 |
株式会社 北全 (英文表記:Hokuzen Co.,Ltd.) |
設 立 |
1992年(平成4年)7月31日 |
創業者 |
野口 重男 |
役 員 |
代表取締役 溜井 康一郎(2007年9月就任)
取 締 役 2名
監 査 役 1名 |
資本金 |
1,000万円 |
従業員数、
内訳 |
資格取得や技能向上はもちろん必要不可欠ですが、一人ひとりの持ち味が活かされ、その人の魅力ある人間性が溢れる職場環境造りをモットーに会社運営をしてきました。各人が経験を積む中でプロフェッショナルとしての誇りと責任感を高められる社風、仲間とのチームワーク精神が自然と醸成されていく組織でありたいと考えています。
配属については、管理者・係員(課員)問わず個々の適正や能力を見極め、適材適所の人員配置を行うことで、不向きな仕事に従事して低い評価が下されることなく、持っている能力が思う存分発揮できるよう、人事には気を配り出きる限りのサポートを心掛けています。個々のスキルアップが必要なのはもちろんですが、長所を活かし不得意分野を他者が補うことができる職場の雰囲気づくりも大事で、皆の理解と協力を得られるよう努力は惜しみません。なにせ1日のうち8時間もの間を過ごす場ですから、本人と上司や経営者の考え方、仕事の方針や業務内容とのミスマッチが引き起こす職場のパフォーマンス低下は避けなくてはならないのです。働いている人達が和気あいあいと過ごしながらも、切磋琢磨し合う会社を目指しています。
従業員数:20名+パートタイマー10名(季節雇用、変動あり)
事務員:3名(総務係1名、業務係2名)
培土製造オペレーター:1名
包装機オペレーター :1名
建設機械オペレーター:1名(ホイールローダー他)
荷さばき作業 :6名※
横持(自社トラック便ドライバー):1名
業務兼入出庫(配車、物流経理他):1名
入出庫オペレーター:6名※
栽培実務と育苗管理:1名(代表者兼務)
※フォークリフト操作(ピッキング・荷下ろし)、
手作業によるパレタイズ、倉庫運営管理、野積みヤード管理、
フレコン袋への充填作業など加工含む
フォークリフトは、2.5〜5.0tonカウンター式。
|
事業内容 |
・構内荷役作業請負業(ノンアセット型3PL事業)
a.農業用培土の入出庫保管管理、培土製造工程の一部受託
b.農薬の入出庫保管・管理
・生産園芸事業
a.いちご実取り苗の生産育苗(増殖の受託)
b.寒冷地向けワイン用ぶどうの栽培と育苗研究・試験・調査、
耐寒性・耐病性海外品種の国内導入と普及を目的とした調査及び
販売に向けた実証試験、新資材を使用した生産育苗の実証試験
・構内除雪業務(新雪除雪・排雪) |
従業員資格等 |
大型自動車運転免許、大型特殊自動車運転免許
車両系建設機械整地、フォークリフト、移動式クレーン、5t未満クレーン、
玉がけ等の作業免許、
はい作業主任者、毒物劇物取扱責任者、
北海道ガーデニングマイスター(札幌商工会議所) |
加盟団体 |
北広島市商工会、北広島市第2工業団地街路灯組合、
一般社団法人 日本ワイン栽培協会(JVA) |
参加研究会等 |
ワインアカデミー十勝
(北海道十勝総合振興局 産業振興部 商工労働観光課 主催) |
主要取引先 |
ホクサン株式会社 様 |
本社所在地 |
〒061-1111 北海道北広島市北の里5番1 |
連絡先 |
TEL:011-372-7129 FAX:011-372-7128
Web:お問い合わせフォーム |
取引銀行 |
北洋銀行北広島中央支店 |
沿 革 |
1992年 7月31日会社設立(土木工事及び荷役作業請負業)
1993年 請負事業に培土原土混合・包装作業追加
2002年
本社事務所を北広島市西の里から現在の北の里へ移転
製造及び物流部門強化のため社員の増員を開始(9名)
2006年 西の里に約2,000坪の資材製品置き場用地を取得
2007年
(平成19年)9月16日、創業者野口重男(享年61歳)、永眠。
土木事業の廃止(公共工事・一般土木・農業土木)
2008年
会社運営・経営危機に直面。財務・人事・労務など多岐にわたって従来の基準・価値観・社内常識を全てリセットせざるを得ない厳しい局面を迎えた。新たな価値観のもと、新生「北全」の第二章が始まる。
対策のひとつとして5Sを進化させた社内環境整備の方針を一部の現場管理に導入。事務所居室やトイレの定期的な清掃、工具の保管管理、現場の整理整頓を習慣化。欠員時の業務対応(お客様に迷惑をかけない、契約の履行)として、ダブルキャスティング(誰かの代りに仕事ができる人)など職員の多能工化を強化。OJT(On the Job Training)にて、役割毎に代番勤務者の育成を開始。
2009年 健康茶Webストア開業
2010年 健康茶Webストア閉店廃止
2012年 会社設立20周年(定山渓温泉で忘年会)
2013年
既存事業とのシナジーを生かし、園芸事業に参入。
西の里用地(遊休エリア)にビニールハウス(骨組みは再利用品)を建て、夏秋いちご用品種「すずあかね」の実取り苗受託生産を開始。
2015年2月
作業現場での労災事故(ケガ)・車両事故防止のため、
ヒューマンエラー対策(ANAビジネスソリューションズ)を受講し社内浸透を図る(安全文化の醸成とその手法確立を目的として)。
以降、環境整備とヒューマンエラー対策(エラーチェーンの断ち切り「誰がどこでどのようにその事故や怪我につながるきっかけを断ち切れたか?」とヒューマンファクターの理解)は、安全に業務を遂行する上で基本となる考え方であり、対策や日頃の危険予知活動の羅針盤(指標)となっている。「現場力×環境整備×ヒューマンエラー対策」という会社を安定して回していくために必要な考え方の基本3要素が揃った。
2016年
更なる経営課題解決(今後も会社を存続させる=社員の生活を守るにはどうしたらよいのか)のため、事業多角化と社員の多様性を理解しマネジメントに活かすためのメソッドを取り入れる。経営の計画化、透明化、活性化、システム化を目指す。経営計画書の作成・配布・発表会の開催を初めて実施。「役割と仕事内容が曖昧な慣れ合いの体質から、役員はじめ個々が与えれた役割(仕事)とその責任をきっちりと果たす企業を目指し、志新たに再スタートを切った。成熟した家業の延長か規模を追う企業へ憧れ脱皮するのか、目指す方向、ありたい姿を描いた。
2017年
一般的なワインブドウ(ヨーロッパ品種)、台木のポット養成を試験的に開始。
遊休資産(工場建屋の解体)の処分やイチゴ苗選別施設の建替えを実施。
2018年
北広島市輪厚にほど近い里山の賃借畑にてブドウ栽培露地試験開始
2019年
寒冷地専用ワインブドウ品種の苗木生産プロジェクト着手。
欧米湿潤寒冷地での新品種成功事例の調査及び全天候型温室の竣工。
現場力強化のため、同年社内組織の変革を実施「適材適所で個々の能力が活かされもっと良い会社に」がテーマであった。
2020年
2016年から取り入れた経営メソッドや新規事業への取組を一旦タナ上げし、既存の仕事品質維持のため、現場力強化・安定化に注力する方針をとった。
2021年
寒冷地向けの耐病害虫ワインブドウ品種の導入準備。
2022年
米国より上記品種の輸入実施。お陰様で会社設立から30周年。
2023年
植物防疫所合格苗木のハウス内育苗・母株養生開始
2024年
第33期事業年度スタート。
|
事業ポリシー |
環境負荷の少ないこと
持続性・継続性があること
人のため世のためになること
偽りがなく本物志向であること
苦しくも楽しいこと(達成感の享受)
供給体制が万全なこと(安定的供給義務) |